近年、私たちの食生活をめぐる環境が大きく変化してきておりたとえば、野菜不足、栄養の偏り、生活習慣病や肥満の増加、海外農産物への依存など、さまざまな問題が生じてきています。
このような問題を解決するため、「食育基本法」が2005年に制定されました。さまざまな経験を通じて、健全な食生活を実践することができる人間を育てるという「食育」の理念は、少しずつですが浸透しつつあります。
しかしながら、地域住民が自ら取り組み地域住民が主体となった食育の推進はまだまだスタートしたばかりです。
食育基本法の理念に基づき私たちは任意団体「食育研究グループ25」を設立し、地域において食育の活動を行ってきました。活動を通じて、野菜や果物をとりいれたバランスのよい食生活の推進・青果物摂取量の拡大の必要性を痛感しています。
農家と生活者をつなぐコーディネーター役も今、切実に求められています。今後は、農家と連携しながら、地域住民が自らの「食」について考える習慣や、「食」に関するさまざまな知識と「食」を選択する判断力を楽しく身につける食育サポート事業を展開し、人々が健全で心豊かに暮らせる地域社会づくりに寄与したいと考えています。
こうした活動を、地域住民に支えていただきながら、安定して継続的に行っていくために、NPO法人食育サポート研究所を設立します。